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漫画「サザエさん」のモデルとなった女性が亡くなった。その女性は東京都世田谷区の木造平屋一階建てに住む
不具田佐々江さん(52)で、昨夜午後、自宅で夫の不具田真須男さん(54)によって発見された。
死因は心筋梗塞によるものとみられ、誰もいない自宅での孤独死となった。90年代に入り、父磯野波平さん、
母の舟さんが相次いで死去。遺産は順当に与えられ、家は佐々江さん夫婦が引き継ぐ形となった。ところが97年、真須男さんは
不況をあおりを受け当時勤めていた海山商事を退職。その後知人の勧めでアパート建設を行うが失敗。
総額2千万円の借金を背負う事になった。晩年の佐々江見さんはその事での夫との口論が絶えず、別居状態だったという。
息子で会社員の不具田多羅夫さん(32)は、「不況が家族のすべてを奪った。昔のちゃぶ台を囲んでの家族団欒の風景がなつかしい。
アニメの「サザエさん」を見るたびに、涙が溢れてくる」と心境を語った。
いっぽう、弟の磯野勝夫さん(39)は妻の花子さん(旧姓花沢)と離婚調停中である。

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